<論文>オフィス環境の変化に対応したビジネス実務教育 : 人づくりの視点から
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概要
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マルチメディアの一層の進展が予想される21世紀に向けて, ビジネス実務教育はいかにあるべきか, 大きい課題となっている。従来, 一般企業向けの事務職(秘書職)の育成を主たる目的としたビジネス実務教育ではあるが, 変化するオフィス環境に対応できる人材を目指した教育こそ, 今求められているのである。本稿は, 働く女性の意識の変化, オフィス環境の変化の実態を様々な角度から探り, 問題点を洗いだした。そして, そのような現状の中, 求められるビジネスワーカーに近づけるためのビジネス実務教育のあり方を探り, 今後の教育の方向づけを試みたものである。・働く女性の意識として, 全体的に「継続就業型」志向が急増している。本学の学生は, まだ, 半数以上が「再就職型」志向であるが, これは, 職業をプロと考えていない点に問題があるように考えられる。女性が職業の世界へ入り込み, キャリア構築をしていくには, 「プロ」意識を持つことが必要で, そのためのビジネス実務教育の開発が急務である。・オフィス環境の変化は著しく, コンピュータの活用が特に進んでいる。そのため, 「人」の存在が忘れられがちであり, 人に対するコミュニケーション能力, 積極性などが欠ける者が多い。コンピュータの操作技能を円滑に活用できると同時に, 豊かな人間性(人柄)を備えた人材の育成が必要である。・求められるビジネス実務能力育成のためには, 「プレゼンテーション能力」を授業目標の中核に据え, 秘書系科目と情報系科目の有機的関連を図りながら指導していくことが望まれる。つまり, 関連的指導で学習者の情報技術の向上と人間形成・資質の向上を図るべきである。・日本の先端企業12社の実態調査から, 求められる能力として, OA機器の操作能力と人間関係作りに重点を置いたプレゼンテーション能力であることがわかった。そこで, 特にプレゼンテーション能力育成に視点を当てて教授法を探った結果, 学習者が主体的・積極的に授業に参加する場を提供することが有効であり, その一つとして研究発表形式を取り入れた授業の導入が効果的であるといえる。
- 1999-03-10
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