<報告>疫学調査シミュレーション授業の効果 : 授業前後の評価から

概要

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今回の調査では,コンピュータを使用した疫学調査シミュレーション授業の前後に,疫学・保健統計の理解とコンピュータへのイメージの変化を把握することで,授業改善にむけて以下の知見を得た。1.疫学・保健統計の理解に関しては,授業後に大きな効果があることが確認された。2.卒業後に疫学調査を実施したいと回答した学生は,半数にも満たなかったが,そうでない学生に比べて疫学・保健統計の理解に関する得点が有意差はなかったが若干高かった。3.コンピュータのイメージ16項目については,平均点の比較ではイメージが悪くなっている項目が9項目,良くなっている項目が7項目であった.4.本授業を進める際,学生間では充分ディスカッションが行われ,教員との関わりも満足のいくものであったことが確認された。以上の結果から,今後,コンピュータを使用する意味の検討を重ね,教員の関わりを改善しながら本授業を継続していくことの重要性が確認され,また,疫学調査に伴う保健婦の役割を授業することの必要性が示唆された。
順天堂大学の論文
2002-03-29