運動及び栄養習慣が身体環境に及ぼす影響 5 : ラットの持久的トレーニングと膵外分泌
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概要
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持久的な走トレーニングが基礎状態の膵外分泌に及ぼす影響についてラットを用いて検討した。トレーニングラットには傾斜角度なしのトレッドミルで1日1回60分,週に5日,5週間にわたりランニングトレーニングを実施した。実験期間中の飼料摂取量,実験時の体重,副睾丸脂肪組織湿重量,血漿TG,インスリンはトレーニングラットで有意に低値を示し,ヒラメ筋の湿重量はコントロールラットで有意に低かった。これらの結果から,今回用いたトレーニングプログラムはラットの有酸素系にトレーニング効果を充分にもたらしていたと考えられる。トレーニングラットでは,膵の体重に対する相対的湿重量の増大とともに,膵液分泌量,膵液中のタンパク,アミラーゼ,リパーゼの分泌量の有意な増大が観察された。しかも,膵組織中のこれらの酵素活性値は増加傾向を示していた。以上の結果から,持久的な走トレーニングは膵腺房細胞中の酵素タンパクの合成を促進し,基礎状態のこれらの分泌を増大させるのではないかと考えられる。それは,消化管ホルモンやインスリンの作用を持久的トレーニングが増強するためではないかと推察する。
- 1995-03-31
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