<研究ノート>レッシングの文学・芸術論(その四)
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概要
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芸術のジャンルにはそれ固有の内容,美がある。そしてその固有の美こそが美の普遍性でもある。固有の美はジャンル固有の形式として現象するが,ジャンル固有の効果を発揮するならば,その固有の形式そのものを変えることもあり得る。これがレッシングの「美とジャンル」の思想の核心である。歴史と劇,とりわけ歴史劇との関係について,レッシングは「文学は歴史より」「哲学的で,有益である。」,「文学は」(従って歴史劇も)「錯覚」を通じて「普遍的なものを目指し,歴史は特殊なものを目指す」と述べている。事実を問題にする歴史に対して,文学は,この性格はこの環境の下ではかく行動するということを表現する。文学の言う普遍性,有益さとはそいうものである。従って歴史的事実は,劇においては,性格に従属する。
- 三重大学の論文
- 2001-03-25
三重大学 | 論文
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