「旭川手をつなぐ親の会」30年のあゆみ
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概要
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ちえおくれの子を特つ親が,子どもたちの幸せを願い,運動を展開する団体,「旭川手をつなぐ親の会」は,昭和32年に設立され,今年,設立30周年目を迎える。設立当初,26名であった会員は,現在,400名を越し,赤字財政であった会活動は,収容施設建設用地を購入し,親の会みずからの手で,施設づくりを進めるほどに発展している。本研究では,親の会の活動の社会的意義を明らかにすることを目的に,親の会発行の資料と,会員との面接により,活動の概要と実態を捉えた。その結果,次の点が明らかになった。(1)親の会の30年は,「始動期」,「陳情期」,「自立期・前期」,「自立期・後期」という歴史的な特質があり,会の体質が,他者依存型から自主自立型に転換してきた。(2)親の会の要求実現までの中心的活動は,公的機関に働きかける陳情活動であった (3)親の会と市民とのつながりが密接で,会の活動は,市民からの募金や,親の会運営の事業に対する協力によって支えられてきた。そして,この会の活動の意義は,旭川市の福祉諸施策の充実と市民への福祉意識啓発に供する地域福祉形成の役割を担い,連帯の輪を,親から地域社会へと広げていったことだった。我々市民は,親の会の活動から,地域社会に存する,さまざまな問題(家庭,教育,障害者,平和等々)を自分のこととして見つめ,他者との連帯の中で,解決を図っていくことの大事さを学ぶことができよう。
- 1987-03-15
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