Elytrigia elongata 種子タンパク質合成に関する染色体の分析
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概要
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1). 二粒系コムギT. durum var. Stewartにコムギ近縁属E. elongataの染色体(e_4染色体については長腕及び短腕を含む)を各一対ずつ添加した系統を用いて, E. elongata種子タンパク質合成に関与している遺伝子が座乗している染色体を調査した。2). SDS-PAGEにより種子タンパク質を分離すると, Stewartで35本, E. elongataで30本, 複二倍体で38∿40本, 添加系統では35∿39本のバンドが観察された。これらのバンドの中で, E. elongata個有のタンパク質はe_1及びe_5添加系統にみとめられた。従ってE. elongata種子タンパク質合成を支配する遺伝子は, e_1及びe_5染色体上に座乗していることが明らかとなった。3). DVORAKらのChinese SpringコムギにE. elongata染色体を添加, 置換した系統の分析結果, 篠谷のグルコースリン酸イソメラーゼアイソザイムの分析結果等を考慮すると, E. elongata e_1染色体はコムギ同祖第1群に属すると推定される。4). 種々のアイソザイムパターンや染色体の分染などと同様, 種子タンパク質の泳動パターンも染色体のマーカーとして利用出来る。
- 神戸大学の論文
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