カントリ・エレベータの調査研究 (第1報) : 入荷籾の実態とその解析
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概要
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カントリ・エレベータに荷受される籾は口別の入荷量変動が著しく, かつ籾水分変化の範囲が大きい。この入荷実態を明らかにするため実態調査を行ない, かつ若干の分析を試みた。1) 施設の運営上問題となるのは荷受部, 乾燥部であり, コンバインによる収穫が主力になればなるほど, 荷受および乾燥ピークが極端となるので, これに対処する方法を考えなければならない。2) 入荷量および籾水分は気象条件に支配されるが, 入荷初期は飽差との関係が強いので, これを統計的に把握すれば, 量および水分変動は予測できるであろう。3) 持込み水分と検定水分との相違がかなりみられるが, 入荷時の水分区分別の仕分け間違いとなり, 貯留中に品質を低下させることになる。4) 荷口による精籾歩合および精玄米歩合の差がかなり存在する。一括扱いとすると全体の品質低下につながるので, 籾検査法, 選別方法を解明し, 品質に影響させない方式を確立する必要がある。
- 神戸大学の論文
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