1993年能登半島沖地震 (M6.6) の余震分布とテクトニクスの関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
An M6.6 earthquake occurred on February 7,1993, around a sea rise extending southwest-northeast direction off the northeastern tip of Noto Peninsula. The hypocenters of the mainshock and aftershocks were located using telemetered data from university stations. The aftershocks during the first two days are concentrated in the narrow active fault zone along the northwest side of the rise. Other concentrations occurred along active faults on the southeast side of the rise. Most of the focal depths are 10-15km, consistent with the interpretation of T phases and pP phases recorded at some stations. Northwestward dipping 3-dimensional distributions for large aftershocks suggest two possible fault planes, which coincide well with the two fault planes of the CMT solution. The gross nature of the seismic fault is of a thrust type, which contradicts the strike slip solution estimated from the initial motions. The Noto region is part of the tectonic zone along the eastern margin of the Japan Sea, where zonal shortening due to compression is predominant as in the Japan Sea coast region in northern Honshu, Japan. The alignment of aftershocks along the topographic lineaments and submarine active faults may reflect this tectonism.1993年2月7日の能登半島沖地震は,禄剛崎沖の南西から北東へ伸びる海底の高まり付近で発生した.この余震の分布をできるだけ精密に求めるため京大防災研上宝観測所と東大地震研信越地震観測所の観測網のデータを統合して震源計算した.この地域の構造はきわめて不均質であり,その影響を極力さけるためもっとも震源域に近い観測点を用いて地震決定を行なった.
著者
-
佃 為成
京大防災研
-
和田 博夫
京都大学防災研究所
-
佃 為成
東京大学地震研究所
-
酒井 要
京都大学防災研究所
-
和田 博夫
Disaster Prevention Research Institute Kyoto University
-
伊藤 潔
東京大学地震研究所
-
佃 為成
Earthquake Research Institute University Of Tokyo
関連論文
- 白山の火山活動と2005年群発地震 (総特集 福井地震60周年(1))
- 平成19年(2007年)能登半島地震合同余震観測
- 跡津川断層トレンチ調査の報告 : 構造地質
- 2004年新潟県中越地震の発生過程 : オンライン合同余震観測結果から
- 融雪装置の開発 (平成11年度 技術業務報告)
- 地震計の設置に関する比較実験 (平成11年度 技術業務報告)
- 1998年東北合同観測 -北上・千屋断層系微小地震観測-
- 伊豆半島における群発地震の観測(1975~1977)
- 濃尾活断層系から発生した古地震の考察 - 梅原断層のトレンチ調査 -
- 野島断層解剖計画・1700m孔注水試験に伴う極微小地震活動変化の観測
- (42) 地震素過程と地球内部構造の解明に関する総合的研究(5 共同研究,I 研究活動)
- 溶融体反射面の時間変化 -1984長野県西部地震前後-
- A21-05 白山火山における重力・地磁気・地震活動の観測 (2)
- A21-04 白山火山における重力・地磁気・地震活動の観測 (1)
- Aftershock distribution of the 2004 Mid Niigata Prefecture Earthquake derived from a combined analysis of temporary online observations and permanent observations
- Seismicity changes related to a water injection experiment in the Nojima Fault Zone
- 541 宮城,秋田両県におけるネムの木とケヤキの自然電位測定 : 電位異常と地震発生の相関(環境地質)
- 跡津川断層周辺における地殻構造と地震活動
- 跡津川断層系付近における詳細な震源分布と地下構造
- 跡津川断層系における人工地震による地殻構造調査(続)
- 地震活動で断層の動きを追う (総特集 活断層の構造と動き--すべり続ける跡津川断層系の総合研究)
- 新潟県小千谷地域の活褶曲 : 約30年間の水準測量結果
- 2004年新潟県中越地震の前兆現象 : 地下水の電気伝導度変化と周辺の地震活動
- 2007年12月21日に鯖江市東部付近で発生したM4.5について (総特集 福井地震60周年(1))
- 能登半島南部で発生した2006年M 3.8の地震は眉丈山断層帯の深部延長上で発生したのか?
- 1997年6月25日山口県北部の地震-可搬型衛星テレメータを使った余震観測-
- 破壊的浅発小地震:新潟県南部津南の地震(1992年12月27日,M4.5)
- 1993年能登半島沖地震 (M6.6) の余震分布とテクトニクスの関係
- 1990年新潟県南部の地震(M5.4)の構造化された前兆的空白域と余震域
- 1990年イラン北西部ルードバール地震の被害や地変の観察と聞込み調査
- 広義の前震・余震活動を伴った1986年長野県北西部大町付近の地震(M5.9)の震源過程と地震テクトニクス
- 長野県東部の地震(1986年,M4.9)及びそれに伴った地震群の活動特性とそのテクトニクス的意味
- 1984年長野県西部地震(M=6.8)の余震活動から推定される潜在断層系について
- 1974年伊豆半島沖地震の余震観測 : 伊豆半島下賀茂、松崎および奥野における観測速報
- 地震活動のボリューム・ビジュアライゼーション
- 振動継続時間マグニチュード決定上の二三の問題
- 深部地下水の放出と地表現象
- 深部流体上昇仮説とその検証 (総特集 松代群発地震の40年(その2))
- 1986年12月30日長野県北西部に発生した地震(M5.9)の通信調査 : 震度分布の異方性
- 白山火山周辺の微小地震活動
- 地震の確率予報
- 飛騨地域周辺の極微小地震活動
- 焼岳火山の深部地震活動
- 中部地方北西部の地震活動域 (総特集 まるごと中部日本--日本列島の縮図)
- 跡津川断層の地震活動と断層クリープ (総特集 日本列島の地殻変動と地震・火山・テクトニクス(下)多田堯先生を偲ぶ)
- 2001年芸予地震とプレートの曲げモーメント
- B05 焼岳火山の深部地震活動
- 飛騨地域における地震活動の線状配列
- 北陸地方西方沿岸及びその周辺域における最近の地震活動について
- 最近の飛騨山脈周辺の極微小地震活動
- 2000年鳥取県西部地震と2001年芸予地震の前兆現象 (総特集 西日本の地震活動) -- (4章 2001年芸予地震)
- 1998年飛騨山脈群発地震後の深部低周波地震群発活動
- 跡津川断層系周辺における稠密地震観測
- パソコンを使ったDAT再生システム (平成13年度技術業務報告)
- WINシステムのトリガー漏れ地震の取り込みについて (平成13年度技術業務報告)
- 飛騨山脈の群発地震(その2)一周辺活動域への影響一
- 有珠山周辺に緊急配置した衛星通信テレメータ観測点 (平成12年度 技術業務報告)
- 1998年上高地群発地震前後における北陸地方の地震活動の変化
- 深部地下水上昇による地表現象 -地殻活動変化のインディケーター -
- 最近の飛騨山脈周辺の低周波地震活動
- 1998年飛騨山脈群発地震
- 東北合同観測における衛星可搬局の設置例(信越地震観測所の場合) (平成11年度 技術業務報告)
- デジタルオーディオ記録器(DATレコーダー)を用いた地震観測(1997-1998東北合同観測)
- 兵庫県南部地域における地下水成分の調査 -兵庫県南部地震に伴った異常現象の解明-
- 1998年8月上高地周辺における群発地震の活動と震源過程
- 兵庫県南部地震前の特異な現象 -明石海峡での地下水噴出と三木市上空の持続性発光現象-
- 1998年8月飛騨山脈上高地, 穂高岳付近の地震活動
- 東北脊梁山地合同地震観測における衛星通信観測システムについて
- 静穏化現象として見た地震空白域の形成過程
- コサイスミックな地下水位変動の予測方法
- 中国地方とその周辺の地震活動
- 半無限成層地盤における実体波振幅の距離減衰の近似式
- 日本海東縁の第四紀変動構造に対応しない微小地震活動 -佐渡海峡における震源分布のリニアメントの存在と深さ分布の不連続性-
- 焼岳のGPS地殻変動観測(1992-1996)
- 地震予知
- 神岡鉱山・茂住坑における地震観測
- 鳥取県湯谷温泉のコサイスミックな水温変化について
- B21 飛騨山脈周辺における地震活動
- 西南日本内帯における地殻内地震発生層
- 跡津川断層付近の地震活動
- 飛騨山地の地震活動-1993年槍ケ岳付近の活動-
- 焼岳火山付近の群発地震観測
- 中部地方北西部における地震の発震機構
- 地震波変化と地震予知
- 鹿野断層の発掘調査とその地形・地質・地震学的考察
- 大昔の大地震の痕跡をさぐる : 鹿野断層および山崎断層におけるトレンチ発掘調査
- 鳥取微小地震観測所の観測網による震源決定の精度について -4観測点の P time を用いた場合-
- 鳥取地方の最近の地震活動について
- 中部地方北西部の地震活動
- Three-Dimensional Velocity Structure of the Upper Crust in the Hida Region, Central Honshu, Japan, and Its Relation to Local Seismicity, Quaternary Active Volcanoes and Faults
- 長野市街地における善光寺地震断層の水準測量
- 飛騨地方北部及び富山湾・能登半島周辺の最近の地震活動
- 地震計が捉えた雪崩震動
- 1990年イラン北西部ル-ドバ-ル地震の被害や地変の観察と聞込み調査
- 北部フォッサマグマ地域の地震活動特性
- 長野市街地における善光寺地震断層の水準測量
- 山崎断層系安富断層のトレンチ調査
- 飛騨山脈焼岳火山周辺における東北地方太平洋沖地震後の群発地震活動
- Trenching Study for Yasutomi Fault of the Yamasaki Fault System at Anji, Yasutomi Town, Hyogo Pref., Japan