<原著>在宅介護における家族介護者としての女性 : 足利日赤訪問看護ステーションの家族介護者を通して
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概要
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健康保険の改正・介護保険の導入等により,在宅療養者は施設から在宅へと移行しつつある。しかし,在宅介護の社会化が遅れているわが国の在宅介護は,家族に頼っているのが現状である。現在わが国における在宅家族介護者のほとんどは女性が担っていると言っても過言ではない。今日多くの家族は,少子・高齢化・家族の多様化が進む中で諸問題に直面しており,介護の担い手になっている女性の役割も変容している。本研究は,在宅看護学における対象理解の一助として調査した足利日赤訪問看護ステーションの在宅家族介護者の介護実態の結果をもとに,在宅家族介護者と女性の関連について整理した。訪問看護を受けている足利日赤訪問看護ステーションの調査対象になった家族介護者の85.7%は女性であり,介護協力者の83%が女性であった。介護者である妻,嫁,娘達は,介護の第一人者として日々介護をしながら家庭に於ける女性としての仕事をも担っている。療養者の生活の質を保証し,家族介護者である女性の介護負担の軽減と介護者の生活の質を高める為には,これまで以上に(1)在宅介護の支援システムの強化(2)家族成員の協力体制とセルフケアの意識づけ(3)在宅介護サービスの選択の尊重が必要とされる。
- 2000-03-15
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