循環機能に関する研究 : 一般学生の検査による実態 (第2報)
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概要
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今回は, 1年次生(体育実技I)と2年次生(体育実技II)とそれぞれ異なった実験トレーニングを実施し, そのトレーニング効果がどの位得られたものかを, 年間4回の踏台昇降テストと年回2回の12分間走フィールド・テストの結果を通して捉えてみたが, まず1年次生においては, 前期の12分間走トレーニングの効果については, 踏台昇降テストの1回目と2回目の身体効率指数の比較によりトレーニング後の2回目の結果の方が1回目より上まわっており確かにトレーニング効果があった事を顕著に表わしている。そして, 後期の踏台昇降運動トレーニングに関してのトレーニング効果については3回目と4回目の身体効率指の比較により, やはり上昇傾向を示しており, 尚かつ, 身体効率指数「60」以上に引き上げた事は非常に注目すべき点である。尚, 2年次生の前期の5分間走トレーニングによる効果については, やはり1回目と2回目の踏台昇降テストの身体効率指数の比較から捉えてみると, 身体効率指数が低い者に関しては5分間走という軽いトレーニングでも充分それぞれの体力を向上させるに役立つが, 身体効率指数「60」以上の者に関しては, 体力の維持及び向上にはトレーニングとしては不充分な負荷でありトレーニング効果は得られないということが明らかになった。以上踏台昇降テストの結果からは, 身体効率指数を通して前期・後期のそれぞれのトレーニング効果は充分認められた。次に12分間走フィールド・テストの結果からは, 平常脈と距離からは, あまり顕著にトレーニング効果を表わされている結果は得られなかったが12分間走1分後の脈拍の結果からは, トレーニング効果のあった事が顕著に示された。次に今回の目的である, 短時間で大きなトレーニング効果を得られるものを見いだしたいということについて, まず12分間走トレーニングと3分間踏台昇降運動トレーニングとのトレーニング効果を身体効率指数ののび率による比較より云えることは, 男子は12分間走トレーニングの方が大きくのびているが女子については3分間踏台昇降運動の方が大きくのびており, 男子と女子とでは異なった結果を得ており, 尚かつ, 今回は12分間走を前期に行なって, 後期には行なっていないということと, 身体効率指数が低いところからののび率とある程度身体効率指数が高い位置からののび率では当然のび方は違うのでこれらの結果からは結論は見いだすことはできなかったので, 今後の課題として行きたい。最後に, トレーニング効果は週1回では無に等しいと云われているが, 週1回の授業時のトレーニングでも, 方法を考え, 適切な処方を行なえば充分にトレーニング効果を上げることができるということが本研究によって明らかにされ, 尚かつ, 身体効率指数が当初「55」以下の極めて低い者を「60」以上に引き上げられたということは, 非常に意義深いものであると考える。以上の結果を充分生かして, 更に学生の体力を向上させるべく, 体育実技の授業を充実させていく様努力していきたいと思う。
- 城西大学の論文
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