国頭マージの土壌侵食標準試験区における流亡土量について (3) (沖縄における農地保全の基礎的研究 XI)(農業工学科)
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概要
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現地における土壌侵食枠試験は1雨毎の観測を積み重ねることにより精度を高めることができるが, 結果は多くの雨による流亡土の観測もいくつかあった。然しトータルとしての降雨エネルギーと流亡土量との関係は把握できた。結果を要約するとつぎのとおりである。1)傾斜別試験区では傾斜が高い程流亡土量は多く, 土壌別では粘性の高いものが流亡土量が少ない。2)植生区では植付後2年目からはかなり高い侵食抑制効果が期待できる。3)観測期間中の流亡土量を土の仮比重1.4として土層厚(cm)に換算すると8°区, 5°区, 3°区, でA土壌ではそれぞれ3.6,2.5,1.4でありB土壌では1.0,0.8,0.3である。また植生区, 裸地区では年平均それぞれ3.0,4.4となっている。4)種々の土壌, 地形条件のもとで降雨の単位エネルギー当りの流亡土量を流亡係数として表わし当該地域の侵食性の指標としたい。終りに本研究の一部は昭和54年度文部省自然災害科学特別研究(代表者細山田健三)の補助により行なわれたものであることを附記します。
- 1980-11-29
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