豊後水道における潮流に起因した黒潮系暖水の南北移動
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概要
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We carried out repeated field observations along the fixed line in the Bungo Channel, Japan on July 1995 and August 1996 by using CTD and ADCP. At the same time, surface-layer temperature and salinity were also observed continuously to investigate the migration process of Kuroshio Warm Water (KWW) due to tidal current, which water was distributed in the upper layer of the channel. The results are as follows : 1) Temperatute and salinity varied in rapid within a narrow region around the northern edge of the KWW. The temperature on the south side of its edge was 2-4℃ higher than that on the north one. 2) The migration length of the KWW due to tidal current in the mid-channel was estimated to be approximately 10km, which was roughly equal to the tidal excursion in this sea area. 3) The KWW migrated to the southern part of the channel over the shelf edge due to ebb tidal current. Its layer depth was locally to become thick up to the depth of 30-40m. On the other hand, its northern edge migrated to the north due to flood tidal current with a depth of about 10m. When it was in the phase of flood tidal current, the northern edge of the KWW was strengthened its sharpness in comparison with the phase of ebb one. 4) We clarified the north-south migration process of the KWW due to tidal current along the fixed line in the channel.
- 1998-02-27
著者
-
多田 光男
商船学科
-
秋山 秀樹
水産庁中央水産研究所校
-
秋山 秀樹
水産総合研究センター中央水産研究所
-
多田 光男
弓削商船高等専門学校
-
秋山 秀樹
商船学科
-
玉井 一壽
南西海区水産研究所外海調査研究部
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