Bi 系 2212 相と Ca-Cu-O 化合物の反応による Bi 系 2223 相酸化物超伝導体の作製
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概要
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Bi系2223相は,単相が比較的容易に得られる2212相に比べて単相化が困難である。一方,2223相は2212相とCa-Cu-O化合物との反応により生成する機構が考えられている。そこで,単相化した2212相を用いて2223相を生成させることで,異相の生成を抑制し,2223相の体積率を向上させる方法が考えられる。本研究では,2212相とCa-Cu-O化合物を反応させることにより2223相の生成を試みた。化学量論組成で2223相を得ることは困難であることから,本焼結時に鉛を添加し,鉛添加量と本焼結温度を変化させ,生成した2223相の体積率を比較した。鉛を添加することで,大気中において2212相とCa-Cu-O化合物から2223相が生成し,最も高い2223相体積率は,Bi : Pb : Sr : Ca : Cu=2 : 0.2 : 2 : 2 : 3の組成比で60%が得られた。
- 山口大学の論文
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