オーロラトモグラフィにおける再構成アルゴリズムの数値シミュレーションによる検討
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概要
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我々は1987年以降, オーロラ観測画像よりその発光強度分布を求める研究を行ってきた。近年, 国際共同観測によりこれまでのステレオ観測に比し, 多点での観測による同時観測画像を取得することができるようになった。これに伴い, ステレオ画像の解析でこれまで用いてきたオーロラ再構成アルゴリズムや医療用CTで用いられているアルゴリズムの応用について数値的な検討を行うことにした。本論文では, フィルター付き逆投影法のような解析的な手法や, MART (Multiplicative Algebraic Reconstruction Technique)法や乗法的SIRT(Simultaneous Iterative Reconstruction Technique)法, 擬似逆マトリクス法のような代数的な手法について, p-近似と名付けた修正法とも合わせて再構成のシミュレーションを行い, 4∿6点の観測においてはMART法や乗法的SIRT法が優れていること, また一定の条件下でp-近似が有用であることを確かめた。
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