第31次南極地域観測隊夏隊報告 1989─1990
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概要
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第31次南極地域観測隊は, 隊長内藤靖彦以下55名で編成された。このうち昭和基地の越冬隊は内藤靖彦以下30名, あすか観測拠点の越冬隊は白石和行越冬副隊長以下8名である。夏隊は, 副隊長佐野雅史以下17名で編成され, 南極条約に基づく交換科学者として, 中国から2名, ベルギーから2名が同行した。1989年11月14日東京港を出港した「しらせ」は, オーストラリアのフリーマントル港に寄港したのち, 12月17日ブライド湾に到着した。あすか観測拠点での越冬用物資および小型ヘリコプター2機を含むセールロンダーネ山地での地学・生物・雪氷用機材173トンを揚陸したのち, 越冬隊員8名と夏期調査隊員(交換科学者2名を含む)14名を残し, 12月30日昭和基地に向かった。リュツォ・ホルム湾の例年にない厳しい氷状に砕氷航行は難航し, 昭和基地には1990年1月14日に到着, 輸送(624トン), 建設作業, 野外調査等を1月31日まで行い, 2月1日には越冬を交代し, 同日ふたたびブライド湾に向かった。2月7日ブライド湾に到着し, 9日までの間に小型ヘリコプター2機とセールロンダーネ山地調査隊の収容, 海洋観測係留ブイの設置を行った。隊独自では初めてのヘリコプターの運用を行い, セールロンダーネ山地全域の77カ所に着陸し, 山岳域の調査に威力を発揮した。2月12日から19日にかけてアムンゼン湾沿岸露岩域の地学・生物の調査を行ったのち, 海洋観測を実施しながら東航し, 3月21日オーストラリアのシドニー港に入港した。観測隊員は, 空路にて3月28日に成田に, 「しらせ」は4月13日に東京港に帰着した。
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