近代日本における学歴主義の制度化過程の研究 : 篠山鳳鳴義塾を事例として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The main focus of this paper is on clarifying the interrelationship between "institutionalization" of educational credentialism and the "systematization" of secondary education in modern Japan, taking the case of a local private school in Tanba area, named Homei Gijuku. The Homei, founded in 1886,was one of the few secondary schools which inherited the ideal of Japanese traditional education of moral culture or character formation. It was organized taking the model of western modern schools, as other secondary schools. However, its aim of education was quite different from other secondary schools which overemphasized intellectual training. The Homei had an unique school culture including curriculum which emphasized the importance of Chinese classics, and various extra-curricular activities. In the middle of the 1880s, the government started to make serious efforts to institutionalize the educational credentialism in the areas of education, administration, military, and professions. And the efforts had a strong influence on education, especially secondary education, which was in a state of chaos. Especially, the national examination systems for higher civil servants and professionals, granting various kinds of priviledges to the diploma holders from the officially approved (mostly public) schools, played an important role in promoting the systematization of secondary education. And such the unique, idealistic traditional schools as the Homei could not stand out of this tide of "systematization" In tracing the process of changes of (1) school organization, (2) school culture, (3) student life, and (4) social functions of the Homei, we will throw light upon the hidden correlationship between the "systematization" of secondary education and the "institutionalization" of educational credentialism in Japanese society.
- 東京大学の論文
- 1988-02-10
著者
関連論文
- 学業達成の構造と変容(1) : 授業タイプと学習レリバンスに着目して(学校(1))
- 中・高一貫教育に関する実証的研究(1) : 小学生の親の教育意識を中心に(一般研究 I・3部会 親の教育観)
- 学校の力 : 「効果のある学校」は学力格差を克服しうるか(II-2部会 学力,研究発表II,一般研究報告)
- 学力政策の比較社会学(その1) : 全国学力テストを都道府県はどう受け止めたか(IV-10部会 学力問題,研究発表IV,一般研究報告)
- 記念講演 学力格差の社会背景とその検証--学力保障に資する調査と施策を求めて (部落解放研究第43回全国集会報告書) -- (全体集会(第1日))
- 3.教育実践のなかの「学力」 : 「効果のある学校」論の日本への適用(「学力問題」の現在,公開シンポジウム)
- 3.「効果のある学校」から「力のある学校」へ : 階層間格差を超える学校改善モデルの構築(II-3部会 学校の効果,研究発表II)
- 元気の出る学校!(最終回)ともに学び、ともに育つ--松原高校
- 元気の出る学校!(11)多文化共生に向けて--長吉高校
- 元気の出る学校!(10)伝統と革新--松原第三中学校
- 元気の出る学校!(9)子どもが育つ学校--野市中学校
- ニューカマー特別枠校の可能性 : 高校3校の事例分析から(III-8部会 異文化と教育(2),研究発表III,一般研究報告)
- 元気の出る学校!(8)教育コミュニティづくり--豊川中学校
- 元気の出る学校!(7)効果のある学校--寝屋川第四中学校
- 元気の出る学校!(6)志のある学校--聖籠中学校
- 元気の出る学校!(5)現場の底力--大庄(おおしょう)北中学校
- 理工学教育への提言 (
- まとめ(第4章 社会集団と学校効果)
- 社会集団別にみた学力とその変化(第4章 社会集団と学校効果)
- 調査の概要と分析概念(第4章 社会集団と学校効果)
- 本章の課題(第4章 社会集団と学校効果)
- 「効果のある学校」とは(第2章 教育の階層差をいかに克服するか)
- 十二年間で何が変わったか(第2章 教育の階層差をいかに克服するか)
- 基礎学力は下がっているのか?(第1章 小中学生の基礎「学力」はどう変ったか)
- 今回の調査について(第1章 小中学生基礎「学力」はどう変ったか)
- はじめに
- 戦後中等教育の構造変化と学歴主義 : 丹波篠山地域の2高校を事例として
- 163 戦後中等教育の構造変化と学歴主義 : 丹波篠山地域の2高校を事例として(I-6部会 社会変動と教育)
- 365 戦前期中等教育における教養と学歴 : 篠山高等女学校を事例として(III-6部会 教育と社会移動(2))
- 中等教育における伝統と近代 : 兵庫県鳳鳴中学の事例(III-6部会 高校教育(3))
- 戦前期中等教育における教養と学歴 : 篠山高等女学校を事例として
- 172 地域における学歴意識の変容 : 戦前期日本における生活世界の学校化(I-7部会 社会移動と教育(1))
- はじめに
- 関西調査のダイジェスト(第2部 学力と学習行動の実態)
- 東大・苅谷剛彦教授グループの学力調査(下)教育の階層差をいかに克服するか
- 東大・苅谷剛彦教授グループの調査(上)「学力低下」の実態に迫る
- 8 イギリスにおける教育革命と学力問題(第4回プロジェクト研究会) : 現地調査から
- 174 Beyond Distance : タイ国の学歴社会化とDistance Education(I-7部会 海外の教育)
- 4. STOUの学生・卒業生のプロフィール : インタビュー要約集(タイ国スコータイ・タマチラート公開大学における学生・卒業生の実像 : アジア・太平洋地域における遠隔教育の実証的研究調査報告(1)資料編)
- 高等学校の就職指導と生徒の進路形成(II) : 高校生の就職行動・意識を中心に(I-5部会 中等教育(I))
- 高等学校の就職指導と生徒の進路形成(I) : 就職指導の実態とその規定要因の検討
- 高等学校の就職指導と生徒の進路形成(I) : 就職指導の実態とその規定要因の分析を中心に(一般研究 I・4部会 高校生と進路)
- 地域における学歴意識の変容 : 戦前期日本における生活世界の学校化
- 近代日本における学歴主義の制度化過程の研究 : 篠山鳳鳴義塾を事例として
- 階層差を克服する学校効果--「効果のある学校」論からの分析 (教育格差の発生・解消に関する調査研究報告書) -- (分析編)
- 2. 学力政策の比較社会学(その2) : 全国学力テストは都道府県に何をもたらしたか(III-11部会 教育の政策と制度(2),研究発表III,一般研究報告)
- 1. 社会関係資本と学力 : 「つながり格差」仮説の再検討(IV-8部会 社会構造と教育(2),研究発表IV,一般研究報告)
- 2. 学力政策の国際比較 : 公正と卓越性の視点から(VI-6部会 【一般部会】教育政策と学力,研究発表VI,一般研究報告)
- 新たなる始まりに向けて (特集 解放教育運動の未来を展望する)
- 学力の地域格差 (教育格差の発生・解消に関する調査研究報告書) -- (分析編)