<論文>ドップラー着陸方式の基礎実験 : その2 受信点方位角の検出法
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概要
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ドップラ・アレイを用いる航空機の着陸方式は,次期の有力な着陸方式の1つとして英国から提案されているものである.本特集号掲載の「ドップラー着陸方式の基礎実験その1受信スペクトラムについて」では,ドップラ・アレイによる受信信号のスペクトルが理論と良く一致することを示したが,本稿では受信点の方位角検出法の基礎実験について述べてある.英国のSTLのこれ迄の報告によれば,30〜60個の多数のアレイ素子を用い,かつ複雑な受信装置で方位角の検出をしているが,当研究室では,わずか7素子のアレイを用い,受信スペクトルの第2包絡線の中心周波数を周波数追跡回路により検出し,方位角を標定する実験を行い,比較的良好な結果を得た.現在,まだ研究途上ではあるが,検出した方位角と理論値との相違は最大0.3°程度であり,今後,周波数配置を熟慮し,回路部品の選択を行えば,数段の向上を期待しうる.簡単な方式で十分の精度を期待しうるので,この方式を推奨したい.
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