超音速燃焼風洞(<特集>衝撃工学特集号)
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概要
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超音速燃焼の実験を行うことを目的とした,超音速燃焼風洞を設計製作し,その性能試験を行った.この風洞は高温の超音速気流を得る手段として,余剰酸素を含む燃焼生成ガスを用いる方法を採用している.都市ガスを燃料として用い,当量比を0.3〜0.5に変えることにより得られた.総温紡1000°K〜1700 °K の燃焼生成ガスは超音速ノズルで加速され,高温の超音速気流になる.使用する空気および都市ガスの最大流量はそれぞれ1600Nm^3/hで,約5.7kg/cm^2absの圧力のもとでこれらを燃焼させることにより,大気圧の測定部においてはマッハ数1.81,最高静温約1000°Kの超音速気流が得られる.なお本報告では超音速燃焼風洞の設計法,および構成要素それぞれの構造や作動特性がまとめて記述されており,風洞の性能試験結果について検討が行われている.その結果,本風洞はほぼ設計通りの性能を持つことが明らかになり,本風洞を用いて超音速燃焼の実験が可能であることが催かめられた.また本報告の最後には,超音速燃焼の実験に必要な実験装置および測定装置についても簡単に記述されている.
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