英語科教育における教育実習生の指導について(2) : 授業観察とその後の演習を通じての全体指導
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
教育実習の最大の目的は,「授業を成立させる力」をつけることにあろうが,この力については教授が容易な技術と,そうでない技術に分けられると考えてよいであろう。特に後者は授業を通じて獲得されるものであるが,実習生の人数と教官の持ち時間の関係で限られた時間しか実際に授業の経験ができない。この点を克服するために,実習生全体に,(1)ビデオで録画した授業を媒介にした授業観察の指導とその後の指導案を考える演習,(2)指導案通りに進まない時の対処法についての講義,(3)発問の分類や発問を考え出す演習等を行った。初めての試みであったが参加した実習生には好評で,異なる学年を教える実習生がグループの枠を越えて多様な意見を交換することで,多くを学んだようである。本稿はその実践報告と,指導教官や実習生からのフィードバック等から得られた今後の課題からなる。
- 広島大学の論文
- 1998-03-24
著者
-
千菊 基司
Fukuyama Junior & Senior High School Attached To Hiroshima University
-
多賀 徹哉
Fukuyama Junior & Senior High School Attached To Hiroshima University
-
幸 建志
Fukuyama Junior & Senior High School Attached To Hiroshima University
関連論文
- 第1部 文部科学省研究開発学校 研究開発実施報告 平成16年度 (第2年次) : 中学校・高等学校を通して科学的思考力の育成を図る教育課程の研究開発
- 4. LIFEのカリキュラムデザインと評価 (第1部 総合的な学習)
- 学年を通してのねらい, 評価の観点と方法(高校2年生「言語の違いを越えて世界を学ぶ」(「総合的な学習」LIFEの実践, 評価の観点と方法)
- 総合的な学習LIFEの構想
- 単元「異文化を探求し,知識を共有する」の実践事例(高校2年生「言語の違いを越えて世界を学ぶ」)(「総合的な学習」LIFEの実践, 評価の観点と方法)
- 単元「異文化に興味関心を持つ」の実践事例(高校2年生「言語の違いを越えて世界を学ぶ」)(「総合的な学習」LIFEの実践, 評価の観点と方法)
- 中学生のディベート活動の実践例と生徒の英語の特徴
- LIFE V(高等学校2年)(中学校・高等学校6カ年における「総合的な学習」LIFEのカリキュウラム開発)
- 英語科教育における教育実習の指導について(4) : 全体指導がもたらす教育実習生の意識の向上
- 英語科教育における教育実習生の指導について(3) : 「全体指導」を通じて実習生が学ぶこと
- 英語科教育における教育実習生の指導について(2) : 授業観察とその後の演習を通じての全体指導
- 英語科教育における教育実習生の指導について
- 分析研究『正則文部省英語讀本』(その2)
- 分析研究『正則文部省英語讀本』(その1)
- 映画を利用した英語の授業 : 楽しいListening Trainingをめざして
- 英語科における教育実習の到達目標の設定
- 「新学習指導要領に基づく授業実践」 : 「話す力」の系統的指導を目指して(2) (今日的な教育課題)