成長期ラットの脛骨骨塩量に及ぼす運動中止の影響(基礎科目)
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概要
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本研究は, 成長期のラットに約半年間, 水泳運動を負荷した後, 約半年間, 運動を中止した場合, 運動によって得られた骨塩量の増加にどのような変化が起こるかについてを検討することを目的として行われた.実験には, Wister-Imamichi系ラットを用い, これらを9週齢より24週間, 1日約60分の水泳(5日/週)を行い, その後25週間, 運動を制限し安静状態で飼育する運動中止群と, 9週齢より49週間, 運動を制限し安静状態で飼育する安静コントロール群に分け比較検討した.得られた結果は以下のとおりである.1.運動中止後25週間時における脛骨骨塩量に両群間の差はみられなかった.2.運動負荷終了時の体重は運動中止群において有意に低値を示した.3.運動中止後25週間時の体重に差はみられなかった.以上の結果から, 1)成長期ラットにおける水泳運動によって得られた脛骨骨塩量減少の抑制あるいは増加の効果は, 約半年の運動中止によってほとんど消失する, 2)運動により得られた体重の減少効果が約半年の運動の中止により消失する, ことが示唆された.すなわち, 運動による骨塩量の増加という効果を維持するためには運動の継続が必要であることが示唆された.
- 1996-06-25
著者
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