<論文>ロールシャッハ法による単一反社会的行動を反復する児童の知覚行動様式に関する検討 : 非行種別による比較
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概要
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ある特定の反社会的行動を反復する症児には,一定特有の知覚行動様式の形成が予測される。この観点から,一次性行動問題であり,症状が慢性化しているとみなされる窃盗,暴力行為,性的非行を,それぞれ単一に反復する症児115名(12歳〜14歳)にロールシャッハ法を実施した。今回は口・反応の形式分析カテゴリーを主眼に分析,検討した。その結果,主として反応決定因子において非行種別による差異が見いだされた。その内容は,対人関係における共感性,情緒性の内容,自己統制のあり方,外的環境へのかかわり方に関連する因子である。これをもとに窃盗,暴力行為,性的非行を示す症児の知覚行動様式が論議された。このことから,特定の具体的な反社会的行動形成,発展の心理機制を理解,解明するための一つの知見を得た。
- 和歌山信愛女子短期大学の論文
和歌山信愛女子短期大学 | 論文
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