<資料>揚げ油の使用実態
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概要
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日常よく用いられ,植物性油脂の主な給源である揚げ油が,家庭内でどのように使用されているかを知るため,本学学生の家庭を対象としてアンケート調査を行った。(1)家族環境 : 拡大家族は45%であり,核家族は55%であった。姉妹のみの家庭は40%であり,家族数の平均は4.75人であった。(2)献立回数および揚げ物の種類 : 1週間の献立回数は1〜2回が最も多く72%を占めた。これは家族構成による差はなかった。献立は天ぷらが最も多く81%を占め,天ぷらの材料としては,えび,いかを中心に野菜としてさつまいも,たまねぎなどを数種類用いていた。(3)揚げ油および揚げ鍋 : 揚げ油としては83%がサラダ油を用いていた。なお家庭でごま油を添加するものが9%いた。揚げ鍋は天ぷら鍋が63%で,フライパン,中華鍋はそれぞれ27%,26%であった。(4)油の購入量 : 油の購入量は1.8l入りのものが最も多く58%であった。また,年間を通じて贈答品ですませるものが13%あった。一度に購入する油の量は2lまでが54%であり,まとめ買いをするものは6%であった。なお,購入した油を使い切る目安は1ヶ月以内が76%を占めた。(5)使用回数 : 油の使用回数は3回までが87%を占め,回数の最も多いもので5回だった。なお家族数による差はみられなかった。(6)炒め油と揚げ油 : 炒め油に新しい油を用いるものは44%であり,使用した揚げ油を用いるものは33%で,両方を炒め油に用いるものは23%であった。(7)油の保存法 : 使用後の油をこすものは83%であった。保存容器は市販の油カンが54%であり,揚げ鍋のまま置くは9%であった。(8)使用限界 : 油の使用限界の要因を油の着色としているものは68%であり,泡立ち性は32%,粘りは29%であった。なお,使用限界を決める要因を2〜3個にしているものが28%である。油の着色のみを使用限界にしているものは43%で泡立ち性のみは16%,粘りのみは11%であった。(9)追い油 : 揚げ物の途中で追い油をするものは29%と少なかった。(10)再生法 : 劣化油の再生法として追い油をするものは35%あり,青菜を揚げるものは15%,梅干を揚げるものは10%であり,何にもしないものは46%であった。(11)廃油 : 廃油を出さないものは24%と少なかった。処理方法としては,下水に流すものが36%と多く,新聞にしみこませてゴミとして出すものは27%,地面に穴を掘り流すものは16%であった。廃油量は購入した油の1/3程度と答えたものは32%であり,1/2程度は20%であった。
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