いじめの根源とその対策
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概要
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この研究は, 今, 大きな社会問題にまで拡大している「いじめの問題」について, 中学生を対象にして, 学校教育, 家庭教育といった面から, その根源を探ね, これに対する対策を考察したものである。その結果, 次のことが明らかにされた。第1に, 今の子ども(中学生)は生活の目標も現実的で理想に乏しい。意志も弱く, 正義感や順法の精神も薄い。我意や甘えが目立っている。このことが, 個人的な好嫌で, しかも深い理由もなく容易にいじめに参加し, しかも, 弱者に対して, 歯止めが利かないまでに拡大する因となっている。第2に, 直接的な動機は, うっぷんを晴らすことに中心があるが, うっぷんの最大のものは教科の理解が困難であること。家庭においては, 満足な状態にありながらも, 親の過大な期待感から, 命令的, 干渉的態度で接しられていること。教師の指導態度にも, 学校毎に差はあるが, 改善すべき余地が多分にあること等が挙げられる。教育対策については, 戦後教育の反省に立って, 民主主義教育のあるべき姿を考察し, 家庭教育に対しても, 親の理解ある態度を強調した。また, 社会的影響を無視して教育は考えられないので, 社会的影響に対する対策も附帯的に言及した。
- 岐阜聖徳学園大学の論文
- 1986-09-01
岐阜聖徳学園大学 | 論文
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