<原著論文>本学女子卒業生のスポーツ参加動向と意識

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本研究は,本学女子卒業生20,814名のうち,5595名を対象に,運動・スポーツ参加の実態が,生活とどの様にかかわっているか,婚姻上の地位別,就業の有無別に,明らかにすることを目的とした。1)健康への配慮は,既婚者,非就業者の方が高く,健康維持のために,多面的に配慮している。また,食事や栄養面など,食生活においても高い気配りをしている。2)間接的スポーツ参与では,6割以上の人が,何らかの形でスポーツ報道と接しているが,既婚者・非就業者の方がその割合が高い。3)運動・スポーツの実施状況は,未婚者・就業者の方が実施率が高く,実施形態は,未婚者・就業者は,仲間や友人と一緒にスポーツを楽しみ,既婚者・非就業者は,家族と一緒に楽しんでいる傾向がみられた。4)運動・スポーツの実施頻度は,未婚者・就業者は,既婚者・非就業者に比べ,実施回数は少ないが,1回あたりに実施時間が長いことがわかった。5)スポーツクラブ・サークルヘは,未婚者・就業者の方が高く,スポーツクラブ・サークル所属者の実施状況は,実施頻度も高く,健康・体力維持のために,積極的に実施している傾向がみられた。6)運動・スポーツ活動を行う理由では,未婚者・就業者は,気晴らしや気分転換のためが最も多く,リフレッシュの方法の一つとしてスポーツを行っており,既婚者・非就業者は,健康・体力維持増進のためが高い。7)運動・スポーツから得られる効果は,既婚者・非就業者は,「気分転換やストレスの解消になる」,「健康の維持増進に役立つ」,「体力がつく」,「充実感が昧わえる」などの身体的面や心理的側面だけでなく,社会的・生活面など多方面で,スポーツ活動の効果を認めている。本稿は第46回日本体育学会において口頭発表したものに加筆し,まとめたものである。
上智大学の論文
1996-03-25

<原著論文>本学女子卒業生のスポーツ参加動向と意識

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