Lactobacillus casei 34143のニトロソグアニジン処理変異株による大豆乳での乳酸およびジアセチル生成(英文)
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概要
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大豆乳の発酵に有効な乳酸菌株を検索する目的で、ラクトース非発酵性Lactobacillus casei 34143のニトロソグアニジン(NTG)処理変異株について、液体培地での生育性ならびに大豆乳培地での乳酸とジアセチル生成能を温度勾配培養法によって検討した。また、NTG処理変異株におけるクエン酸およびラクトースの取り込みと分解に関与する酵素の活性についても調べた。その結果、親株ならびに変異株の液体培地での生育至適温度はほぼ同じ値を示し、いずれも34.5℃から35.9℃の範囲であった。しかしながら、大豆乳培地での乳酸とジアセチル生生成能には違いを示す菌株があった。とくにジアセル生成の至適温度は親株が32.7℃であるのに対して、変異株(N-14株,N-15株およびN-25株)では29.6℃であり、そして変異株のL-7株では26.4℃であった。一方、供試した親株と変異株のはすべてクエン酸透過酵素ならびにクエン酸分解酵素活性を示さなかったが、ラクトース代謝能を獲得した変異株(N-25株とS-3-1株)はβ-ガラクトシダーゼとフォスフォ-β-ガラクトシダーゼの活性を示した。Production of acid and diacetyl by nitrosoguanidine mutants of Lactobacillus casei 34143 was evaluated in soymilk. Optimum temperature for growthof the five cultures varied between 34.5 and 35.9℃. However, the temperature required for maximum production of diacetyl in soymilk in the parent culture was 32.7℃ and mutants such as N-14, N-15 and N-25 required a temperature of 29.6℃, while another mutant, L-7 required 26.4℃ for production of diacetyl. Parent and mutant cultures were deficient in citrate permease and citritase synthetic mechanisms, although lactose-utilising mutants (N-25 and S-3-1) possessed both β-galactosidase and phospho-β-galactosidase.
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