判じ物と歌謡-「隆達節歌謡」を中心に-
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概要
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江戸時代の巷間を彩った流行歌謡は、同じく世相を鋭敏に反映する風俗画を中心とした絵画や言語遊戯と深くかかわっていた。このうち絵画資料の画賛中に見える歌謡については既に論じた。本稿では絵画ともかかわる言語遊戯資料の判じ物をとりあげ、歌謡との接点について考察する。まず、石野広通『蹄渓随筆』(無窮会図書館神習文庫蔵)に見える「隆達節歌謡」を原歌とする判じ物の歌謡資料を紹介し、それを起点として広く江戸時代文化の中に、判じ物及び判じ物の歌謡を位置付けようと試みるものである。The popular songs in the Edo era had much to de with the paintings and the puzzles in words.I have already reported on the relationship between the popular songs and the paintings of those days.In this report I study the relationship between the popular songs and the picture puzzles.At first,I introduce a picture puzzle that was produced from the words of“Ryutatsubushi-kayo”.It is found in “Teikei-zuihitsu”written by Ishino Hiromichi.Through the picture puzzle I would like to study the whole culture of the Edo era.
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