暗算作業事態における聴覚刺激に対する事象関連電位
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概要
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出版社版8人の被験者について,純音およびノイズに対するERP波形を暗算による加算作業課題条件と無課題条件において記録し,注意の転換におけるERPの変化について検討した.ERP波形の陰性変化を認めた.この陰性変化は,150 msecから160 msecの間に頂点をもつ初期の陰性成分と,その後長期にわたって持続する後期の陰性成分との二つに分けられた.これらの成分はそれぞれ,"Processing Negativity"と"Mismatch Negativity"に対応し,振幅は,被験者の注意資源の配分量を反映している.陰性成分が,刺激の弁別を必要としない注意の転換でも,被験者によって注意が向けられていない刺激の処理についての指標となる.注意を向けていない刺激の処理は,初期の段階である選択過程だけではなく,刺激の物理的特性によっては,さらに高次の段階まで行われている
- 旭川医科大学の論文
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