カエル骨格筋における電流刺激時の脱分極と収縮との関係
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概要
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1. 骨格筋線維の形質膜を電気刺激してえられた収縮閾電位から膜電位と張力の関係を求めた。2. 収縮閾電位は電流による刺激時間の長短によって変化しなかった。3. 静止電位が減少すると収縮閾電位は減少する。とくに静止電位が60mVのとき顕著である。4. 持続的脱分極に伴なう収縮閾電位の減少は時間と共に進行する。膜電位50mVに1時間維持すると収縮は完全に抑制される。5. 外液のNa^+は脱分極による収縮の不活性化に対して抑制的に作用する。6. 外液のCl^-をBr^-に置き換えると収縮閾電位は著しく増大する。Cl^-を不透過な陰イオン(たとえばSO_4^-)に置換するとさらに著しく増大する。7. 外液のCaを増した場合に脱分極の収縮閾電位減少が抑制される。外液のCaを除くと収縮閾電位が著しく増大するが, 同時に収縮閾電位減少を抑制する作用も減少する。8. 電流刺激によって発生する張力は, あるいは張力発生速度は, 膜電位の減少と共に低下する。外液にNaが存在する場合にこの傾向が著しい。9. 脱分極による収縮不活性化の機序は筋内の遊離Caイオンの不活性化に関係があることを討論した。
- 1968-10-20
論文 | ランダム
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