アミノ酸の微量定量(第 4 報) : DNP-アミノ酸(B. 生活科学)
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概要
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1. DNP化したグルタミン酸, アスパラギン酸, グリシン, リジン, ロイシン, プロリン, オキシプロリン, ヒスチヂン, シスチン, チロシンの吸光度とそれぞれの遊離アミノ酸量との間には, リジシ, チロシンでは5∿25μg, ロイシン, プロリン, オキシプロリンでは10∿40μg, アスパラギン酸, グルタミン酸, グリシン, ヒスチヂン, シスチンでは10∿50μgにおいてほとんど直線関係にあって定量可能である。2. DNP-アミノ酸は展開溶媒に2N-アンモニア飽和n-ブタノール, 憐酸緩衝液(pH 5.6)を用いて, 二次元濾紙クロマト法を行えばグルタミン酸とアスパラギン酸とが重なって分離し難いことを除けばDNP-グリシン, -ヒスチヂン, -ロイシン, -リジン, -プロリン, -オキシプロリン, -シスチン, -チロシは分離抽出が可能である。3. DNP化においてpH 9.0(炭酸塩緩衝液), 40℃としたとき, 反応時間を最大2時間とすれば, すべてのアミノ酸を通じてDNP化が完結する。4.DNP-アミノ酸の定量に際しこれを抽出する溶剤としては炭酸塩緩衝液が適当である。5. DNP化蛋白質の加水分解には6N-HCl, 100℃, 10時間が適当である。6. DNP誘導体の取扱いはなるべく暗所で扱うのがよい。7. GelatinのN末端アミノ酸は少くとも, グルタミン酸, アスパラギン酸, プロリン, オキシプロリン, グリシン, ヒスチヂン, アラニン, ロイシンが確認及び推定された。本実験を遂行するに当り, 終始御懇篤な御指導を頂いた恩師京都大学名誉教授近藤金助先生に深く感謝の意を表します。
- 1961-09-25
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