リードオルガンの和音の音響学的研究(生活科学)
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概要
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種々の振動数を発する発振器, マイクロフォン, 陰極線オシロスコープを用いて, リードオルガンの発する音の高さと波形及び2個乃至4個の音の和音の波形を求めた。本実験に用いたオルガンは極めて古く調律も十分でないからAを220振動/秒(実験値)として十二平均律による振動数及び音程(セント)を計算し両者を比較した。最高27.1セントの狂があった。和音の波形は単振動の波形を用いた場合に比して甚だ複雑で和音の波形の差別は中々至難である。両者を比較して類推により幾分様相を把握することが出来た。長短の二度は唸りの波形で不協和音であり, 長短の三度は唸りが消えて協和音であり, 完全四度と完全五度は協和が非常に良い。長短の六度は協和音であり, 長短の七度は動揺性があって不協和音であり, 完全八度は特に協和が良く, 1音の如くであって音楽的には協和が良過ぎて和音を楽しむ点に於ては物足らない。
- 1959-12-20
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