豚精子の 5℃における生存性並びにアクロゾーム形態に及ぼすカフェイン, テオフィリンの影響(農学部門)
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概要
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ETCG液を基本液とし, これにカフェインまたはテオフィリンを, 実験1では終末濃度0,10,20,30,40mM, 実験2では0,5,10,15,20mMとなるように添加した後, それぞれの液で豚精液を3倍に稀釈し, 5℃で1∿5日間保存試験を行い, 保存日数の経過に伴う精子活力, 活力回復時間, pH, アクロゾーム形態の変化について比較検討を行った。その結果, 全般的には保存日数の経過に伴いアナビオーシスからの回復が遅れる傾向が認められたが, カフェイン, テオフィリン添加区では無添加区に比べて明らかに高い活力を維持し, 活力の回復も早く, pHの低下も認められなかった。また添加区相互の間では, 5∿20mMの低濃度区の方が活力の回復が早く, 30∿40mMと濃度が高くなるにつれてアナビオーシスからの回復が遅れるが, 35℃で長時間高い活力を維持する傾向が認められた。さらにアクロゾームの形態変化に及ぼす影響を併せ考慮すると, 本実験におけるカフェイン, テオフィリン添加の適濃度は10∿15mMであると考えられる。
- 京都府立大学の論文
- 1981-11-20
著者
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