食用油の変質について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
食用油6種類につき日光照射,紫外線照射,加熱ならびに室内保存による品質の変化を調べ次の結果を得た。1.日光照射により油の酸価はゆるやかに,過酸化物価は急激に増加した。ケン化価とヨウ素価に対する日光照射の影響は少なかった。2.紫外線照射により油の酸価はゆるやかに,過酸化物価はやや急速に増加した。3.油を180℃で1日30分間ずつ加熱することを続けたところ,回数のふえるにしたがい酸価はゆるやかに増加したが,過酸化物価は油の種類により一様でなく,増加の傾向も多くなかった。当初高い過酸化物価を持つ油は加熱により急速にその値が低下して,過酸化物が加熱に不安定なことを示した。4.常温にて室内に1か年間保存した油の酸価はわずかな増加にとどまり,ゴマ油とナタネ油以外は0.5以内であった。過酸化物価はナタネ油を除いて各油とも保存日数とともに徐々に増加した。本研究を行うにあたり,実験設備その他にご援助いただきました本学理事長神谷一三先生ならびに学長神谷みゑ子先生に対し深く謝意を表します。
- 東海学院大学・東海女子短期大学の論文
- 1978-10-01
東海学院大学・東海女子短期大学 | 論文
- わが国の鶏卵輸入の実態と構造的変化 : 鶏卵加工調製品輸入の観点から
- スローフードからスローツーリズムへ : 郷土の観光に対しスペインから学ぶ
- 方向音痴意識の構造 : 状況・状態側面からの分析
- 非言語コミュニケーションを考える : 「遠慮」のはたらく世界
- 日本人のコミュニケーション・スタイルについての一考察 : 会話の曖昧性