ダンス学習に関する研究 : 発問(言葉)と運動表現の関係について
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概要
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1 小学校の表現における現状で残された問題のうち,指導者側に消極的な点があることは,指導しやすい研究や方法をまつよりも積極的に模倣遊びの段階を踏まえた表現学習をたくさん経験させ,教師も児童も動くことになれることが,一番の解決策となるように痛感させられた。2 ダンス学習において現場では「イメージを引き出し動きに移す段階」の指導に重点を置き,しかもその方法としては指導者と子供の話し合いの時間をたくさん持っている。反面,子供への発問へは指導の比重が少ないという実態を得た。3 従って動きを引き出す段階の手だてをいかに行なうかという観点にたって研究を進めた。その結果,発達段階に応じて「豊かなイメージがわくような言葉」「そのイメージがすばやくたさいな動きに変えられるような言葉」「動きに感じや気持がこもったような言葉」などを準備し,子供達と話し合うことが動きを作ることを容易にすると思われる。4 中学年以上になるとグループ学習の経験程度によって学習効果とともに,自主的態度,協力的な態度などの学習態度にも顕著な差が見うけられた。従って経験のない学校ではグループ学習そのものが大きな支障となり余分な指導を必要とした。最後に本研究にあたって御指導下さった福岡教育大学,今雪美千恵先生,筑紫女学園短大,佐伯容子先生,中村学園大学,東由美先生に深く感謝申し上げます。
- 九州大谷短期大学の論文
- 1977-08-10