<原著>海面位での大気ミュー粒子測定 : 最尤法を使った解析結果
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概要
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正確な大気ミューオン・フラックス測定は,大気ニュートリノ物理や反陽子検出実験等に必要とされる。重要な科学の基礎となる結果に利用されるために,異なった計測方法で測定される必要がある。近年様々な実験グループからの大気ミューオン測定結果が報告されている。(Rastin, CAPRICE, BESS等。)これらの実験グループの使用するミューオン・スペクトロメーターは2つに大別される。1つは超伝導マグネットを使用したものでもう1つは鉄芯マグネットを使用したものである。超伝導マグネットを使用した検出器は大気上空での観測用に作られているため長時間の観測ができない。一方,鉄芯マグネットを使用した検出器はマグネット中の電磁散乱の影響を受ける。岡山グループは,鉄芯マグネットを使用した検出器で測定している。この解析にはマグネット中の電磁散乱の影響を除去する解析法,即ち最尤法を用いている。最尤法の適応とそれを適応した測定結果を公表する。
- 川崎医科大学の論文
- 2002-12-25
著者
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