病院における減塩食ならびに常食についての実態に関する比較研究
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概要
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全国各国公立病院及び鹿児島市内の病院食事について院内約束食事箋を求め, 常食及び減塩食(高血圧, 心ぞう, 腎ぞう)についての実態を把握した。その結果(1)常食について鹿児島市の病院ではS45年度厚生省目標栄養素, 並びにS44年8月発表された日本人の栄養所要量, 軽い労作男子の値より上まわっている事がわかった。しかし, 食糧構成の作成に於て強化剤使用のため緑黄野菜の大きな不足, 並びに良質蛋白源の配分に注意する必要があると思われた。(2)高血圧, 心ぞう, 腎ぞう病食における減塩食は医師の指示と各適応症において実施されるが, 無塩食を除き, 加算特別食適応に於ては平均4gの実施がなされている事がわかった。本稿作成にあたり全国各国公立病院及び鹿児島市内病院から多数資料お送りいただきました事に深く感謝すると共に, 鹿児島市中央, 山下保健所の方に厚く御礼申し上げます。尚, この病食についての院内約束食事箋の平均値以下概略実態把握は, あく迄も医師の指導下において実施され, 各個人の病状いかんによって個人差の供食がなされている事を申し添えます。
- 1969-12-25