タマネギ品種における鱗茎の形状と重量比較
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概要
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1997-2000年の三作にわたり, タマネギの品種における鱗茎の形状と球重について調査した。鱗茎の形状(球径/球高)は在来品種では早生種の'貝塚早生'(1.8±0.04)や'静岡早生'(1.8±0.03)が扁平球であったが, 晩生種の'大阪丸'や'山口甲高'では1.1±0.02とほぼ正球に近かった。一方, F_1品種では'アポロ'や'アドバンス''OL'が1.3±0.05と高く, 'モミジ'では1.0±001と低く, 全体的には在来種に比べ扁平率が低くなった。球重は在来品種では'淡路中甲高'の363.8gや'泉州中生'の356.9gが大きく, 他の5品種は300g以下であった。一方, F_1品種では'アドバンス'の470gをはじめ, 'モミジ'を除いた他の7品種はいずれも300g以上であった。球重は栽培年によって差が認められた。較差の大きい品種は'OL'140.7g, 'ターザン'138.96gおよび'七宝早生7号'130.77gであり, 小さい品種は'アンサー'58.59gと'さつき'62.4gであった。その主要因は追肥量によるものと考えられた。
- 香川大学の論文
- 2001-03-30