5.2. Z→∞ヘリウム称イオンへの二電子性再結合
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概要
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ヘリウム・シーケンスの原子, イオンへの二電子性再結合係数を確立するために, Z→∞の極限での計算を行なった。考慮する安定化遷移は, 2P→1Sで, Z→∞の場合は, この遷移確率が, 自動電離確率に比べて, 無限大になるために, 状況が非常に単純化される。結果は, [numerical formula]となる。ここで〔 〕中の第1項, 第2項は, それぞれ, n=2,n≥3への再結合に対応し, [○!H]≡kTe/Z^2Ryである。(Ry=13.6eV)この表示は, 水素様励起断面積の外挿値がn≥2の自動電離確率に用いられたものである。第2項は第1項の約3分の1であること, 第1項の中では, 2p^<2・1>D_2を通って, 1s2p'p^1へ落ちる再結合が4分の3を占めること, つまり全体の2分の1を占めることが特徴的である。自動電離確率にBoiko等の計算値を用いれば, 第1項の係数は, 2.67×10^<15>となるが, 上に述べた特徴は不変である。
- 核融合科学研究所の論文