水素ターゲット装置の概要

概要

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●水素ターゲット装置本所の陽子シンクロトロン(陽子を12Gev/cの運動量まで加速できる装置)より取り出された陽子ビームを,100m×50mの大きさの大実験室に導き,その実験室内で液体水素標的(水素ターゲット)に当てて,液体水素内のプロトンとの素粒子同志の反応を測定するための実験装置である。(陽子を金属ターゲットに当てて,二次的に発生した中間子を液体水素標的(水素ターゲット)に当てることが多い。)実験は,大きな実験室内の各所に導かれてきているビームラインで行なわれるので,本装置は実験室内を容易に移動でき,又容易に組み立てできる様に,小型移動式で,各ユニットにはキャスターやクレーン用吊具がつき,ユニット同志は,カプラー等簡易着脱式継手の付いたメタルフレキホースで接続される。現在,本装置は4台ある●装置の構成小型の冷凍機と圧縮機で,Heを冷媒として寒冷を発生させ,水素ガスを熱交換によって液化させる装置である。ユニット構成は,クライオスタット(冷凍液化機)・圧縮機・水素ガスタンク・ガス精製器より成る。又,後述する低温弁駆動のためのHe加圧系,クライオスタット内水素系の圧力保護のための別置き操作パネル(安全弁・逆止弁入り),断熱真空用ターボ分子ポンプ,精製器用LN_2容器等が附属する。運転圧力は,He系(中圧19,低圧4Kg/cm^2G)H2系(充填圧ma×1.0,定常運転0.02Kg/cm^2G程)である。液化した水素は,実験目的毎に容量・材質等の異なる専用容器に溜り,そこに前述のビームが当り実験が行われる。
核融合科学研究所の論文

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