国際平和維持活動と国益 : PKO貢献国のさまざまな参加理由
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概要
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この論文は、国際平和維持活動(PKO)を貢献国の見地から論じている。PKO貢献国は、その活動に対して、自発的に、積極的に参加をしている。それは、PKOは貢献国にとっては、その国家における国益を向上させるべく、いわばPKO参加に対する自国の利益が動機付けられている。この論文における多数のPKO参加国によるケーススタディによれば、その国益は、大きく分ければ、国際主義(国際的な野望)、そして国内主義(国内への関心)、の2つに分けられることができよう。そして、各貢献国のPKO政策の違いは、その国際主義と国内主義のバランスの違いと言い換えることもできる。更に、政治的大国ほど、そのPKO参加が、国際的安全保障の安定にその価値を見出しており、政治的小国ほどPKO参加における国益が国内的要素に多く向けられている。また国際主義に基づくPKO政策は、「国際的な活動をすることによって国際的な地位をあげよう」というような、単なる一般的な野望だけでなく、国際政治における特定な環境(例えば東欧国がロシアからの精神的独立を求めてPKOに参加をする)に基づく場合もありうるのである。
- 共栄大学の論文
- 2003-03-31
共栄大学 | 論文
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