学生レポートのパイロットスタディ特性に関する研究I : 教養セミナーの授業を通して
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概要
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今回の調査は,担当する「教養セミナー」のA-2クラスを対象として取り上げた。本セミナーでの学習は,"医療現場の担い手たちに関する学習"を年間のテーマとして掲げたことから,主として医療と福祉の関わりが,どのようにレポートに反映されたかを見ることであった。それは同時に,学生の,社会や社会福祉に対する関心や熱意度を知って,今後の授業にあたっての,工夫等の参考にすることでもあった。しかし,その傾向を知るためのデータは,開学初年度であり,クラス別にテーマも異なっていたため,ここでは1クラスのみでの調査しかできず,データの少なさが弱点であった。よって,パイロットスタディとして位置づけ,以後の研究への橋渡し資料確保の調査とした。本調査を通して,このクラスにおける学生の一定の留意点を見ることができた。すなわち,医療の中における患者(利用者)の心的問題・医療専門職・医療過誤問題・地域医療と福祉専門職等への考え方の傾向,そして,ソーシャルワークヘの姿勢,ならびにアドボカシーの重要性,さらに福祉現場の見学学習の重要性も再認識させられたことなどであり,これらは今後の本格的な調査分析,並びに深層研究の一助に加えられるものと考える。
- 2001-03-31
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