<原著>ルーラル・アメニティの構成要素の相互関係
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概要
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ルーラル・アメニティに対する関心が高まると同時に, その効果的な保全施策を講じることが求められている。しかし, ルーラル・アメニティは抽象的な概念であり, 単独の指標で捉えることは困難である。そこで, 本研究では, ルーラル・アメニティの構成要素とその相互因果関係に注目し, 分析を行った。まず, ルーラル・アメニティを主成分分析を用いて, 生活環境, 農地環境, 自然環境, 交流環境の4つの指標に集約した。次に, 集約された4つの指標および関連諸要因を変数として重回帰分析を行い, ルーラル・アメニティの構成要素が改善された場合に生じる波及効果の方向性を明らかにした。生活環境の改善は農地環境や自然環境に正の波及効果をもたらし, 交流事業の促進は自然資源に負の効果を及ぼすことが明らかとなった。
- 大阪府立大学の論文
- 2002-03-31
著者
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