<論稿>開発主義, ,拓殖大学と台湾拓殖株式会社の設立
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概要
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開発主義,拓殖大学と台湾拓殖株式会社の設立 第二次世界大戦前の拓殖大学は 日本と植民地台湾をつなぐ回路として機能していた。その影響を強く受けたのが,1936年に設立された国策会社,台湾拓殖株式会社であった。この論文は植民地台湾における開発主義の実施過程に焦点を当て,主に次の三つの問題を取り上げている。台湾拓殖株式会社設立の動機,南方への進出と開発主義との関係,そして台湾拓殖と帝国主義との関係。一般的には,台湾拓殖会社は台湾総督府の主導の下で設立され,その主な目的は南方への進出であったと言われているが,実際,その設立は,総督府と並んで拓務省の努力によるところが大きい。しかもその会社設立の動機は南方への進出というよりも,土地開発資本と関連していた様々な問題を解決することにあったといえる。台湾拓殖株式会社は結果的に海外に事業を展開していたものの,それを経済的な侵略と見なす既存の安易な解釈ではその会社の役割を充分に設明できないと論じている。
- 2000-03-31
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