<原著>在宅パーキンソン病患者の闘病の実態と QOL 向上のための支援に関する研究
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概要
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本研究の目的は,在宅パーキンソン病患者がどのような思いで闘病生活を過ごしているのか,ADL自立維持のためにどのような対処努力をしているのか,等についてその闘病のあり様を明らかにすることである。在宅パーキンソン病患者14名を対象に半構成的面接を行い,その逐語録をデータとし,質的分析を実施した。その結果,闘病生活のモットーとして「努力する」「前向きで力まない」「病気と上手につきあう」「日々の生活を乗り切ることに焦点を当てる」,などがあげられ,今一番心配していることには「病気の進行に対する不安」「経済的なこと」「家族のこと」,などがあった。病気に対しては「仕方がない」「あきらめきれない」「立ち向かう」「知られたくない」という思いを抱いていた。ADL自立維持への対処努力としては「障害された機能的能力を補う」「障害されつつある身体部位を鍛える」「障害(動作)をコントロールする」「障害に添う」,などの内容があった。
- 山口県立大学の論文
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