<論文>終末期患者の看護ケアに関連する要因の分析研究 : 山口県の一般病棟のデータから
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概要
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本研究の目的は,看護婦個人の死のとらえかたや自己観といった内的要因と,病棟環境という外的要因が,終末期患者への看護ケアにどのように関連しているのかを明らかにすることである。方法として,山口県内の一般病棟で終末期看護に携わる看護婦を対象に質問紙調査を行った。436名の看護婦から回答が寄せられ,分析は,記述統計と多変量解析を行った。統計パッケージはハルボウを用いた。主な結果は以下のとおりである。1)質問紙に用いた3つの尺度の信頼性としてのアルファ係数は,死のとらえかた尺度が0.606(n=434),自己観尺度が0.847(n=428),看護ケア尺度が0.910(n=398)であった。2)調査対象の28病棟はすべて,その外的要因がスコア化され,その得点は,4点から12点に分散した。3)重回帰分析の結果,終末期患者への看護ケアには,1番目に自己観(0.41),2番目に死のとらえかた(0.24),3番目に病棟環境(0.07)の順に影響を与えていることがわかった。
- 山口県立大学の論文
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