IV Galaxy の爆発の機構(Part B. 星と Galaxies)
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概要
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1956年THO(武谷,畑中,小尾)理論が,星の進化についての考え方の道標を示した。この理論の線に沿うと,電波星雲はすべてのgalaxyにとって進化の道筋の1つの段階であると考えられる。この考えを推進するに際し,最近発見されたStarlike (Quasistellar radio source)や,M82におけるgas放出等の観測が新しい材料として現れた。Starlikeの性質は次の通りである : (1)電波の強力な輻射源,(2)光学的には銀河の10∿100倍明るく青い,(3)遠い(赤方変移大),(4)大きさは小,(5)光は時間的に変動(年の程度),(6)構造がある(3C273の二重構造)。これを我々はgalaxyの進化途上,寿命10^3∿10^4年の1段階として捉える。(これなら熱核エネルギーで補給可能)一方,外国ではもっと小さい天体で,10^6年の寿命のものとする考え方もある。(これだと熱核反応ではエネルギー不足,珍奇な機構が入用。)我々の考え方は,統計性とエネルギー収支を基にしている。爆発の機構は星とガスの共存系で考えられねばならない。これは不均一原子炉の場合と似ているので,"pile model"と呼ぶ。
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