BSEスクリーニング検査における再検査の発生要因の分析と偽反応の防止対策
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概要
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2001年から5年間、熊本県では2つの検査キットを使用し、牛120428頭のBSEスクリーニング検査を実施した。その結果166頭の再検査を実施、1頭が感染牛、残りは再検査で正常値を示し偽反応であった。プラテリアの場合、偽反応発生率は0.11%(117/109149頭)であり、プレートにおけるOD値のバラツキが大きいときにみられた。また、検体を高温に曝すとOD値が上昇したことから、偽反応の防止には、延髄乳剤の高温暴露を避けることが重要と考えられた。いっぽう、エンファーの偽反応発生率は、0.42%(47/11279頭)であり、複数のプレートを使用する検査所で多発し、二重測定の一方のLu値が高くなった。しかし、この偽反応はプレート洗浄工程の改良や基質液の酸化防止措置等により改善された。以上の成果は、円滑なBSEスクリーニング検査に役立つものと思われた。
- 日本獸医師会の論文
- 2007-02-20
著者
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