慢性肝疾患の画像診断の進歩 : 超音波検査は組織診断に代わりうるか
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概要
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肝臓の硬さ診断は,長年触診法に委ねられてきた.超音波検査は形態診断に有用であるが,2003年頃から超音波弾性イメージング法が臨床応用されるようになった.非侵襲的に硬さを診断する方法がelastographyであり手法には静的と動的方法がある.また最近はMRI elastographyも開発されている.これらの弾性診断法は今後,各種慢性肝疾患の線維化診断として肝生検に代わる可能性も出てきた.インターフェロン治療効果や,発癌予測などに応用されつつある.またSonazoid®造影超音波は脂肪肝からNASHを拾い上げる方法として有用であるが,慢性肝疾患の肝機能診断にも応用できる可能性もある.それぞれの検査法をよく理解し適切な検査をすることが重要である.
- 財団法人 日本消化器病学会の論文
- 2011-06-05
著者
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飯島 尋子
兵庫医科大学超音波センター内科肝胆膵科
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飯島 尋子
兵庫医科大学 超音波センター
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飯島 尋子
武蔵野赤十字病院 消化器科
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飯島 尋子
兵庫医科大学 第3内科
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飯島 尋子
兵庫医科大学超音波センター内科・肝胆膵科
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