Candida albicans のバイオフィルム形成におけるクオラムセンシングと接合の役割
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概要
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Candida albicansのバイオフィルムは,酵母形細胞,仮性菌糸,菌糸,さらに菌体外物質が複雑に絡み合った細胞集団である。その構造の強固さは本菌の多形性と細胞間の接着性によると考えられる。最近バイオフィルム内における細胞間の接着に接合が関与するという考え方が導入されつつある。また菌密度を感知するクオラムセンシング機構が,バイオフィルムの成熟期に働き,酵母細胞のバイオフィルムからの分散,そして新たな感染場所への転移に寄与している可能性が考えられている。
- 日本細菌学会の論文
- 2009-12-25
著者
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