朝刈りと夕刈りチモシー (Phleum pratense L.) の予乾後における可溶性炭水化物と単・少糖類含量および予乾サイレージの発酵品質
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
北海道根室支庁管内における5地域の酪農家5戸の牧草地から,チモシー1番草を8時(朝刈り)に刈取り13時まで予乾(昼予乾区),15時(夕刈り)に刈取り翌日9時まで予乾(夜予乾区)した.予乾後それらの予乾草を乳酸菌製剤添加(添加区)および無添加(無添加区)によりパウチ法でサイレージを調製した.夕刈り原料草は朝刈りに比べて可溶性炭水化物(WSC)含量は2.9%DM, 単・少糖類含量は1.9%DM高かった.昼予乾区と夜予乾区のWSCおよび単・少糖類含量はともに減少し,その減少量は夜予乾区が昼予乾区よりもそれぞれ約9倍,約2倍高く,サイレージ調製時のWSC含量は夜予乾区がわずかに低かった.予乾草でサイレージを調製し,発酵品質を比較すると,添加区は昼予乾区ではすべての地域で発酵品質が改善されたが,夜予乾区では予乾草の糖含量が低い地域において改善が不十分であった.無添加区は地域にかかわらず昼予乾区と夜予乾区のすべてが低品質になった.予乾草の糖含量はサイレージ発酵中に大きく減少した.
- 社団法人日本畜産学会の論文
- 2008-02-25
著者
-
王 鵬
東京農業大学生物産業学部
-
相馬 幸作
東京農業大学生物産業学部
-
増子 孝義
東京農業大学生物産業学部
-
山田 和典
東京農業大学生物産業学部
-
蔡 義民
畜産草地研究所
-
新部 昭夫
東京農業大学国際食料情報学部
-
王 鵬
東京農業大学
-
山田 清太郎
東京農業大学生物産業学部
-
増子 孝義
東京農大 生物産業
-
相馬 幸作
東京農業大学生物産業学部生物生産学科動物生産管理学研究室
-
相馬 幸作
東京農業大学
-
増子 孝義
東京農業大学
関連論文
- イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)に付着する微生物の菌種構成と乳酸菌添加による高水分サイレージの発酵特性
- 第3回日中韓合同シンポジウムに参加して(2)(第3回日本・中国・韓国合同国際シンポジウム報告)
- 乳酸菌製剤および乳酸菌と酵素の混合剤の添加がトウモロコシサイレージの発酵品質およびヒツジにおける栄養価ならびに養分摂取量に及ぼす影響
- 消費者アンケート結果から見たエゾシカ肉流通の可能性
- 第3回中日韓草地シンポジウムに参加して(第3回日本・中国・韓国合同国際シンポジウム報告)
- 野生エゾシカの給餌飼料の補充停止が樹皮食害に及ぼす影響
- 北海道の基幹牧草であるチモシー (Phleum pratense L.) の可溶性炭水化物含量および糖組成の変動に及ぼす要因
- 近赤外分析法による無粉砕飼料イネの飼料成分の推定
- 近赤外分析法による飼料イネの飼料成分推定
- 麦茶飲料残渣TMRサイレージの調製, 発酵品質および栄養価