リアルタイムPCRを用いた新しいサルモネラ生菌数推定方法
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概要
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5ヌクレアーゼリアルタイムPCRを使った新たなSalmonella 生菌数推定方法を開発した.この方法は試料培養中の本菌増殖による標的DNA領域(inv A)の増加挙動に基づいている.すなわち,Salmonella Enteritidis を緩衝ペプトン水で培養すると,増殖に伴って Threshold cycle (CT)は時間とともにS字状に減少した.ある培養時間におけるCT値と接種菌数の直線関係から,未知試料のCT値を用いてその初期菌数が推定できた.この方法では標的細菌の死菌と生菌を区別でき,また選択培地を用いることによって混在する他の細菌の影響を抑制することができた.この推定方法は他の培養可能な微生物の生菌数推定にも適用できると考えられる.
- 公益社団法人 日本食品衛生学会の論文
- 2006-08-25
著者
-
藤川 浩
東京都健康安全研究センター
-
Fujikawa Hiroshi
Department Of Microbiology Tokyo Metropolitan Institute Of Public Health
-
SHIMOJIMA Yukako
Department of Microbiology, Tokyo Metropolitan Institute of Public Health
-
YANO Kazuyoshi
Department of Microbiology, Tokyo Metropolitan Institute of Public Health
-
Yano Kazuyoshi
Department Of Microbiology Tokyo Metropolitan Institute Of Public Health
-
Shimojima Yukako
Department Of Microbiology Tokyo Metropolitan Institute Of Public Health
-
下島 優香子
東京都健康安全研究セ
-
FUJIKAWA Hiroshi
Department of Microbiology, Tokyo Metropolitan Institute of Public Health
-
矢野 一好
東京都健康安全研究センター
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